こんにちは。春になってジーンズの似合う季節になりました。
一度書いてみたかったジーンズ周りのまとめ記事を今回は書いてみました。
ジーンズに興味のない方にもわかりやすく楽しく書いていきますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ジーンズの魅力とは
そもそもジーンズとはというところですが、ジーンズはもともと鉱山で働く労働者のための作業着として開発されました。そのため、非常に丈夫な作りをしており長く履けるものになっています。現に100年以上前のジーンズがビンテージジーンズとして売られ現代に残っているのもこの丈夫さがあるゆえのことです。
作業着として作られていたジーンズですが時代が経つにつれてそれはファッションとして注目されはじめました。今では普通にファションとして取り入れられているジーンズですが長い歴史の中で現在にたどりついたのです。
さて、そんなジーンズの魅力ですがたくさんの魅力にあふれています。ここでは2つ紹介します!
1つ目はその中にたくさんの歴史が詰まっていることです。
ジーンズは先程にも書いたように長い歴史があり、その中で様々な変化をしてきました。大きな変化から小さな変化までその変化は人々や国の歴史と密接に関わりあっています。そんなジーンズの歴史を学び、触れることは大きなロマンでありワクワクを感じざるをえません。
2つ目にジーンズを育てるということがあります。
ジーンズは履いたことのない人はいないくらいメジャーな服で、感じた人もいるかもしれませんが始めは濃かったブルーが徐々に色落ちしていき薄い色になっていきます。
ジーンズを好きな人たちは、履きこむことによる色落ちが作る濃淡で自分だけのジーンズを作ることを「育てる」と呼び楽しんでいます。全く同じ商品でもその人の体型や生活スタイルによって全く違う表情を魅せてくれます。
また、ジーンズの育て方は自由でガシガシ洗ってもよし、丁寧に育ててもよしと自分のルールで育てればよいことも魅力の一つです。
ジーンズの王様「リーバイス501」
さて、現代ではたくさんの種類があるジーンズですが、そのジーンズの中でも一線を画するジーンズが存在します。それがリーバイス社が作っている「501」というジーンズです。
なぜ、501が注目されファンの多いジーンズになっているのか。
それは、世界で始めてジーンズを作ったリーバイス社の代表作であり、ジーンズの中でも非常に長い歴史を持っているためです。ジーンズの代名詞であり、永久定番の商品です。
代表的なビンテージ「501」たち
そんな501ですが、長い歴史を持っているがゆえにそのディテールに様々な変更が加えられてきました。
その時代にあった特徴的なディテールの501はそれぞれに名前がつけられ、ヴィンテージジーンズとして楽しまれています。ただ、現在ではその希少価値は高まり非常に手に入りにくいものになってきています。そんなビンテージ501の代表的なものを紹介していきます。
LOT S501XX【大戦モデル】/1942-1947
いわゆる大戦モデルと呼ばれる1942年から1947年に作られていたジーンズで、非常に人気のあるモデルです。当時は第二次世界大戦中であったため、ジーンズに使われるパーツには多くの制約がありました。そんな501には頭文字にsimplified(簡素化された)を意味する”S”がつけられています。例えば、通常では糸で縫われてるバックポケットのステッチがペンキで書かれていたりと他にはない特徴があります。現在では非常に手に入れることは難しく高価な値段で取引されています。
以下の商品は現代のリーバイスがそれを復刻して製造しているものです。
LOT 501XX【ダブルエックス】/1947-1966頃
501のダブルエックスと言えばヴィンテージのジーンズの中でも王道であり、誰もが憧れるジーンズになっています。このダブルエックスは年代も広いため、その年代によってディテールに違いがあり、その違いで価値も変わってきます。
501E【ビッグE】/1966-1971
ビッグEと呼ばれるモデルです。1966年から1971年に作られていた501で、現在では小文字であるリーバイスの”e”が大文字であることからこう呼ばれています。それ以前の501も大文字ですが、XXの表記はなくシルエットがやや細くなったりと現代のジーンズに近づいています。
501e【ロクロク前期】/1969-1970
いわゆるロクロクと呼ばれるモデルですが、シルエットは細く現在の501に非常に近い形をしているモデルです。ヴィンテージジンズとしての呼び名もここまでのモデルを指すことが多いです。
次の時代のセミヴィンテージ!今なら手に入りやすい「501」たち
ヴィンテージジーンズは数も年々減ってきており、非常に手に入りづらく高価なものになってきています。
そんな現代で注目されつつあるのがセミヴィンテージとも呼べる、比較的新しい時代の501たちです。ただ、こちらも現在は作られていないものばかりではあるため年々手に入りにくくなっているともいわれています。
501e【ハチマル】/1883-1991
ハチマルと呼ばれる80年代の501です。made in usaで、最もシルエットが細い501といわれています。内タグの表記やパッチの表記で判別することが可能です。また、ハチマルの中にもハチマルチェーン(1983-1986頃)やハチマル後期(1987-1991)が存在します。
501e【501eレギュラー】/1991-2003
このモデルが501のmade in usaの最後のモデルになります。レギュラーと呼ばれ、古着屋さんで見かけることも多く今はまだ手に入りやすいモデルになっています。こちらも内タグやパッチで見分けることができます。古着屋さんで10000円前後で売られている印象があります。
現代にヴィンテージジーンズを復活!レプリカジーンズ
ここまで501を紹介してきましたが、ヴィンテージジーンズは現在では手に入りにくく、さらに新品(デッドストック)を購入して1から育てようと思えばさらにハードルは高くなります。
そんな中、そのヴィンテージジーンズを忠実に再現し現代に蘇らせてくれてくれている人たちがいます。そのジーンズはレプリカジーンズと呼ばれていますが、非常に精巧な作りで、色落ちまで完璧に再現しています。
そんなジーンズを買って思い思いの方法で1から育てる楽しさは他では味わえないものがあります。初めてのジーンズはここからでもいいかもしれません。
現在では、WAREHOUSE(ウェアハウス)やDenime(ドゥニーム)、STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)などたくさんのメーカーによって生み出されています。
ジーンズの用語解説!
ハチノス
膝裏にできる色落ちがハチノスに見えるためこう呼ばれています。好きな人はこのハチノスをくっきりと出すために工夫してジーンズを履き込んでいきます(笑)。
ヒゲ
これもハチノスと同じようにくっきりと出すことを目標とされるものですが、これは太ももの上の方に現れるものです。
ステッチ
ジーンズを縫っている糸のことです。時代によって色に違いがあったり、長さが異なったりします。
また、裾のステッチが古いものではチェーンステッチと呼ばれるものがあったり、リーバイスのバックポケットのステッチはアーキュエイトステッチと呼ばれます。
ボタンフライ
普通のズボンではファスナーにはチャックが採用されていますが、501ではすべてのモデルがボタンになっています。これをボタンフライと呼びます。ちなみに、チャックのものはジッパーフライと呼ばれます。
リベット
ジーンズを補強するために使う金具で、ジーンズを特徴づける部品です。
赤耳
501は1986年までこの赤耳が存在しました。この赤耳は旧式の織り機でデニム生地を織ることで生まれます。ちなみに、現在ではデニム生地の織り機は効率的なものになりそれにより織られたものを脇割りと呼びます。
ジーンズの勉強におすすめの本
ジーンズの勉強がしたいと思ったときのおすすめ本を紹介しておきます。
501XXは誰が作ったのか? 語られなかったリーバイス・ヒストリー (立東舎)
まずはこの本です。501の歴史がこれでもかと言うくらい詰め込まれた1冊です。
デニムファン必読の本となっています。
別冊Lightning
そして、ファッション雑誌として有名なLightningは別冊Lightningという特集本を不定期で出版しています。
Tシャツやアウトドア、コーヒーなどその時々によって様々な趣味が特集されているのですが、ジーンズもたまに特集されています。過去のものはなかなか手に入りづらいですが、古本で探してみると見つかったりもします。
【まとめ】思い思いにジーンズを育てよう
いかがでしたでしょうか。のめり込むと抜けられない魅力が詰まっているジーンズの紹介でした。
みなさんも一度ジーンズを1から育てて見てはいかがでしょうか。きっと魅力に取り憑かれるはずです!
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